バリエーション豊かな モミジ は川口の白い家の大切な要素です。
この地域は緑が溢れた環境ですが、あえて庭も緑豊かにしたいと考えています。
初めて敷地を見た時にシンプルなデザインの建築をイメージしたのですが、この場所だけドライな印象にならないよう周囲との調和を考えました。シンボルツリーをモミジ、その他はバリエーション豊かな植栽で設計していたのですが、度重なる検討の末に生垣以外は全てモミジに変更。結果的には植栽もシンプルにしました。
工事当日。朝一で樹木の搬入。
植木の高さや枝ぶりを見ながら、位置や向き、傾き等をその場で指示。
場所によって日当たりの具合、外壁の色に伴う太陽光の反射の違いで、葉の焼け方や増え方、枝の伸び方も違うため、職人さんの意見を聞きながら慎重に判断していきます。
とりあえず建物や間取りに合わせて配置したので植木目線からはズレてしまいますが、結果的には概ね良い感じ。
目隠し用の生垣は本数が多くてコスト的に軽視できないため、現時点では樹高が低く安いものを選びました。目隠しとして機能するまで長い目で見守るという事で(笑)。
秋にならないと分かりづらいのですが、紅葉を楽しむためモミジの種類を全て変えています。
もちろん植木の大きさで色の量を考えています。
地中に埋もれていた大きなガラが、カッコ良く見えてしまう不思議。
こうして見てると、一本植える度に建築に命が吹き込まれるようで、とても感慨深いもんです。
なかなか男前になったのではないでしょうか。
エントランスに吸い込まれるようですね。