世の中の流れでしょうか。最近は リフォーム やコンバージョンのお問い合わせが増えてきました。
新築とは違った面白みがあるのでやりがいもあります。
それと、みなさんご存知のあの番組の影響も少なくないでしょうね。長年に渡り根強い人気で、打合せでは間違いなく “匠(たくみ)” の話が出てきます(笑)。私も10年以上前に見ていた時期があるので番組の内容は理解しています。
ただ困ったことに、この“匠”がなかなかの曲者!番組は面白いのですが未だに設計者に対する誤解が多いみたい。
よく聞く誤解をあげると、設計者(匠?)が現場で職人の道具を使い、おぼつかない手つきで現場作業を始めることはありません。(分離発注や設計施工で請け負う場合はあるかも…笑)
専門の職人の方が腕が良いのはもちろんの事、設計者に現場で怪我されたら責任施工で請け負っている建設会社がいい迷惑です。労災など発生したら目も当てられません。
また、匠が建材を加工するためだけに遠方に出張するらしいのですが、よほどの事情がないかぎりそのような出張はありません。お客様より出張経費に関して質問を受けたのですが安心してください。(テレビの影響力って恐ろしい)
あと、匠の知恵を振り絞った “アイディア収納” を切望される事があるのですが、これはどうしてもというならやります(笑)。
アイディアは色々と提案しますが、収納するのが面倒くさい収納はリスクのが大きいので、積極的には提案しないですけどね。
…と、こんな事ばかり書いていると夢が無くなってしまいますが、最初の段階では色々と夢をお聞かせ下さい。テレビ番組よりも、対話の中から思いがけないアイディアが出来たりするものです。