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便器と収納家具が設置され、拘り満載のトイレが完成しました。

壁のスリット窓から光が入る拘りのトイレ

シンプルで小さな空間ですが、このようなデザインになった理由は色々あります。

・将来的に車椅子でも対応出来るように。
・色々しまっておける収納が欲しい。
・昼間は照明を点けなくて済むよう、自然光の中で用を足したい。
・臭くていられないので、窓は開くようにして欲しい。
・漫画をたくさん置きたい。

と、お施主様から様々なご要望をいただき、以下のような解決をしました。

 

■将来的に車椅子でも対応出来るように。

・入口のドアは車椅子も通れる親子扉を採用し、収納等は撤去する。

 

■色々しまっておける収納が欲しい。

・将来的に車椅子に対応できるよう、撤去しても不具合の無い方法で収納を設置する。(床壁共に一度仕上げた後、収納を設置する。)

 

■昼間は照明を点けなくて済むよう、自然光の中で用を足したい。

・窓の設置に伴い、外壁が西向きにより逆光で足元が暗くならないよう配慮。壁際に寄せてスリット窓を採用。
・タペストリーフィルムにより西日対策、プライバシー対策。
・窓が大きいので、出来るだけ断熱・遮音性能が下がらないようペアガラスを採用。

 

■臭くていられないので、窓は開くようにして欲しい。

・縦スリット窓は開き窓タイプを採用。ガラスをスッキリ見せるため、サッシ枠や障子枠が隠れるようデザイン。

 

■漫画をたくさん置きたい。

・iPad等のタブレット端末を使ってKindle等を提案したのですが、紙の本が好きとの事で却下。結果的に長いカウンターに漫画を並べる事で合意。本当に並べるかな?(笑)

 

要望の解決手段をひと通り書きましたが、デザイン(解決策)を検討するにあたり、一つ一つの問題を一つ一つ考えるというより、様々な問題をトータルで解決するという感じで進めています。

例えば、トイレ正面の壁に縦スリットの窓を設けましたが、この建築にとっては窓の横に残った壁の方が重要で、色々な機能を持たせた設備スペースとして活躍しています。

・各インフラ(給排水、エアコンダクト、電気電話配線等)のメンテナンスを容易にするため集中したパイプスペース
・基礎断熱気密工法を採用しているので、基礎から2階天井まで循環する内部の通気シャフト。
・側面に間接照明を仕込み、昼と同じ状態でトイレ内を照らす。
・etc…

と、あげればキリがありませんが、施主の要望を満たす以上にそれ以外の部分の方が腕の見せ所。

あまり奇抜な事はしませんが、そんな小さな積み重ねがデザインだと思います。